新あゆちん6号のベンチマーク(AMDね)
さて、先日組み上がった新あゆちん6号のベンチマークを軽く流してみてみました。
構成は、
OS Windows Vista x86
CPU Phenmom II X4 955 Black Edition
M/B ASUS M3A78-EM
MEM DDR2-800 2GB x 2
VIDEO RADEON HD 4850
って感じで参考データとしてCPUをPhenom 9350eにした計測データも記載しておきます。
別枠でCore2 Quadのデータを入れたかったのですがあいにくデータがなかったため記載できませんでした。
ということで、
まずは定番の
3DMARK05
3DMARK06
FFベンチ 3 High
MHF(解像度だけ1920x1200へ変更)
DMC4(解像度だけ1920x1200へ変更)
Superπ 104万桁
9350e 955BE(定格)
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3DMARK05 10309 19707
CPU 11773 21256
3DMARK06 9060 12948
SM2.0 3118 4996
SM3.0 4605 5677
CPU 2686 4437
FF High 4733 6980
MHF 4403 4440
DMC4 1 110.25 108.37
DMC4 2 93.32 95.83
DMC4 3 126.58 120.63
DMC4 4 77.74 76.81
DMC4 Result S S
SUPER PI 104万桁 39秒 21秒
この結果を見ると、MHFやDMCではCPU性能に関わらず似たような数字となっていることがわかると思います。CPU性能がかなり違うにも関わらず計測データに変化がないということは、単純にビデオカードの性能値としてみたほうがいいようです。
一方、3DMark系は、CPU性能が影響しているようでそれなりの数値差が出ています。
Phenom X4 9350eよりもPhenom II X4 955 Black Edition の数値が高いのは当然です。
(値段も倍以上しますしね・・・)
注意:
これ以降の記載は、あくまで限定されたベンチマークおよび限定された環境下での結果であり、異なる環境やベンチマークの種類によって異なる結果となる場合があります。
ですので、ここで記載した内容について主観での記載であり、参考にしていただくのは問題ありませんが絶対的な指標として判断されるものではございませんので、ご了承ください。
追記にて、細かいデータを計測してみます。
使用するベンチマークは、CystalMark2004R3のALU,FPU,MEMの3項目を使って1CPUだけ使った計測を行って1CPU当たりの絶対性能を見ます。
その結果が以下(参考値としてCore2 Duo E8500 , Core2 Duo E7200 , Core2 Quad Q9550の数値を載せておきます)
CrystalMark2004R3 ALU FPU MEM
Phenom X4 9350e(1CPU) 8120 8316 8630
Phenom II X4 955BE(1CPU) 13109 13427 16978
Core2 Duo E7200(1CPU) 12469 13274 11930
Core2 Quad Q9550(1CPU) 14389 13471 24498
Core2 Duo E8500(1CPU) 15774 13998 27323
Core2 Quad Q6600(1CPU) 10724 11350 19140
Pentium D 950(1CPU) 7562 7305 8236
この結果から、残念ながらAMD最速のCPUと言えども、INTELのCore2 Duo E8500よりも低い状態となりました。特にALUとMEMに関しては完敗 FPUはQ9550と同等?って感じでしょうか?
ALU,FPUに関しては、 並べてみると
E8500 > E8400(推定) > Q9550 > E8200(推定) = Q9450(推定) = 955BE > E7200 >>> 9350e
という感じ
ということで、単体性能を期待するならCore2 Duoの高クロック版(Core i7は持ってないので知りませんw)を選ぶのがいい結果に繋がるような気がします。
では、マルチスレッド前提で考えた場合はどうでしょう?
マルチスレッド処理の場合、個々の絶対性能が影響するのはもちろんのことCPUの数によって同じ処理でも完了する時間に差が出るのが一般的です。
以下がそれぞれのCPUすべてを使った時の結果
CrystalMark2004R3 ALU FPU MEM
Phenom X4 9350e(4CPU) 31343 33055 23246
Phenom II X4 955BE(4CPU) 50585 54461 25608
Core2 Duo E7200(2CPU) 24635 26836 13603
Core2 Duo E8500(2CPU) 31016 33344 18803
Core2 Quad Q8300(4CPU) 46405 46709 18733
Core2 Quad Q9550(4CPU) 54704 53838 23732
Core2 Quad Q6600(4CPU) 40550 44801 20028
Penium D 950(2CPU) 17547 14456 10613
Atom 330 Dual Core HT 10428 8695 4596
この結果を見ると、当然動作しているCPUの数が多ければ多いほど数値が高くなる傾向になり、単体のCPU性能が高いことよりもCPUの数が数値に効くようになっていきます。
ここでおもしろいのがE8500(2CPU)と9350e(4CPU)の数値が接近してきたことです。
Core数が多ければ多いほどこのベンチマークの数値は高くなるはずなので当然と言えば当然の結果だと思います。
並べてみると
Q9550 > 955BE > Q8300 > 9350e > E8500 > E7200
と言う結果となります。
ということで、CPUの数が多ければ多いほどマルチスレッド処理に向いていることになり同時に複数の重い処理を動かすような用途では明らかにCPUの数が多いものが有利になるでしょう。
ただ、いくらCPUの数が多くても絶対性能(1CPU当たり)が低過ぎるものは、普段メインで使うともっさり感が目立って使いにくいかもしれませんので、一概には何とも言えないのがおもしろいところです。
(AtomのDual CoreとPentium 4 のHTとどちらが快適か?みたいな話と一緒なのかな?w)
さて、最後にせっかくBlack Editionを使っているので倍率を変更してベンチマークを取ってみたいと思います。955BEの倍率を変更してPhenom X4 9350eやAthlon X2 4850eと同等のクロック数まで落としてPhenomII Phenom Athlonとどれだけの違いが出てくるのかを調べてみます。
結果が以下(参考値としてSuperπ104桁も載せておきます)
CrystalMark2004R3 ALU FPU MEM PI(104万桁)
955BE 800MHz(x4) 4CPU 12127 12230 11583 92
955BE 2000MHz(x10) 4CPU 30202 30872 19748 35
955BE 2500MHz(x12.5) 2CPU 19504 19722 18142 28
955BE 2500MHz(x12.5) 4CPU 37854 39073 21931 28
4850e 2500MHz 2CPU 17655 16714 13449 36
9350e 2000MHz 4CPU 31343 33055 23246 39
まず、9350eと955BE(2000MHz相当)と較べてみます。
ALUは、9350e(31242) > 955BE(30202)
FPUは、9350e(33055) > 955BE(30872)
PIは、35秒(955BE) > 39秒(9350e)
ということで、955BEをクロックダウンするよりも9350eのほうが性能は上
(SuperPIにかなりの差が出ているのは何でだろう?)
次に4850eと955BE(2500MHz 2CPU)
ALU,FPU,SperPIともに955BEのほうが性能は上
この結果をみて感じるのは、Athlon世代とPhenomII 世代では同クロックでも明らかに性能に差が出ていることから、内部動作にかなりの差があると感じることができます。
一方、PhenomとPhenom IIはクロックダウンのPhenom IIのほうが遅くなっていることがよくわかりません。一般的にPhenomよりもPhenom IIのほうが速いという印象があるので、もしかしたら計測ミスかもしれませんが、このベンチマークにおいてはそれほどの性能差が出ていないということになります。まぁ、どうでもいい話なんですけどw(955BEをクロックダウンして使うぐらいなら9350eを2個買ったほうが幸せなわけだし・・・?w)
以上、AMDのCPU性能は、INTEL CPUのどれと同等性能なのかを知るために始めたデータ取りでしたが、同価格帯での比較ならAMDよりもINTELのCPUのほうがコストパフォーマンスがよい場合が多いと思います。これは残念なことです・・・・ ただ、正直 AMDにはAMDのいいところもあるわけで絶対性能だけでは判断したくないなぁという気持ちもあります。
例えば、AMDはBlack Editionというお遊び用途満載のCPUを出してくれたりしてお遊びとして使う分にはとても楽しいCPUだったりします。(X3がX4に化けるって話もそうですよね)
また、AMDのマルチコアCPUは、低価格なCPUでも仮想環境をサポートしていたり、それぞれのCPUが個々のCoreで構成されていることで1CPU単位でのVCoreやCPU速度を可変することができることによる省電力化などもあります。
これらの特徴は、INTELのCore2にはないもので省電力一つを取ってもAMDなりのアプローチで貢献しているのではないでしょうか? TDP45WのCPUだってINTELよりもかなり前から出荷しているわけだし。
繰り返しになりますが、以上の結果は、あくまで限定されたベンチマークおよび私の環境下での結果であり、異なる環境やベンチマークの種類によって異なる結果となる場合があります。
ですので、ここで記載した内容について主観での記載であり、参考にしていただくのは問題ありませんが絶対的な指標として判断されるものではございませんので、ご了承ください。